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スパイラル ~見えない絆~

スパイラル―推理の絆 (1) スパイラル―推理の絆 (1)
城平 京、水野 英多 他 (2000/02)
エニックス
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以前から古本で集めていた「スパイラル ~推理の絆~」ですが、この前やっとで最終巻まで手にすることができましたー。

この作品、最初は単なる推理漫画だったので苦労せずに楽しんでたんですが、途中から「神」とか「悪魔」とか「創物主」とかいう単語が出てきて、徐々に頭がこんがらがってきました(汗
あまり漫画とかで深く考えるのは好きじゃないんですよね。

それでもこの作品の“結末”が気になったんですよ。

まあ新本だったら買うか買わないか迷うけど、古本なら絶対買おう!っていうぐらいの心意気(?)ですね。
漫画喫茶にあればいいんですが近場のには無いんです。
かと行ってわざわざ遠出するのはめんどくさいし(ぇ


さて、スパイラルの紹介(とはとても言えないけど)ですが…
とても本格的な論理?漫画です。
なんせ主人公“鳴海歩”の武器が『論理』だけですから(苦笑
まあしかし、そう言うだけのことはありました。
長いだけで中身の無い、某推理漫画のように全然お粗末ではありませんからそこは安心してください(笑

とくに、一対一の心理戦は凄く引き込まれますね。

心理戦云々というと、もしかして「デスノート」に近いのかな?という印象を受けるかもしれませんが、実は違うんですよね。
極端な表現をすると、デスノートは《静》の心理戦、スパイラルは《動》の心理戦って感じです。
うーん…伝わらないかな?(苦笑

えー、また物語の後半はキャラクターの揺れ動く心理にスポットをかなり当てています。

また作品全体としても意外な展開が結構あって、いい意味で期待を裏切ってくれるかと。
考える系の漫画が好きならば、安心しておススメできる作品ですね。


以下、最終巻 読破後の感想。(重大なネタバレ有り)

結末が気になったと先に述べましたが、歩が勝つというのは話の流れ上、決まっていたような印象を強く受けました。
この展開で主人公が負けるとなると、「努力は報われない」「運命には逆らえない」というマイナスイメージを示すだけの漫画になってしまいますから。

…だからこそ、気づくべきでした。

ここまで来て、最後に何も意外な展開が起きないないわけがない と。
あっさり歩が勝つだけで終わるわけがない と。

この作品では、これまでに幾度も意外な展開を読者に提供してきました。
よって、最後も意外な展開が起こるはずなんです。

そして実際、起こった―――

「結崎ひよの」が鳴海清隆の手駒であった という意外な展開が。

正直、驚きはあまりなかったですが、ショックがとてつもなく大きかったですね。
歩の最後の拠り所だったはずの彼女が虚像の人物だったなんて…。
あまりにも酷過ぎる結末です。歩とっても、読者とっても。

ちなみに、なぜ驚きが小さかったというと…
この物語の始めの頃、少しその可能性を疑っていたからです。
彼女の情報収拾等のスペックは普通の女子高生としてはありえないほどのものでしたし、何より作者がそれを「企業秘密」という謎めいたもので解決・処理したように“見せて”いました。

現実的な作品でありながら(後半はやや現実味が薄れましたが)、そこだけ非現実的なんですよ。
おかしいと疑問に持つ事自体は必然だと思います。
もちろん茶目っ気要素を入れるためではないか、という解釈をした人もいるかもしれませんが…。

でも、自分も物語が進むにつれて「それは絶対ない」と確信が持てるようになったんですよね。
どこが決め手というのはないですが、物語の流れで二人の間にしっかりした絆が見えるようになったんです。

そして、最後の最後でその確信は崩れた。
ショックを受けないわけがないですよ…。『見なきゃよかった』って思ったほどです。

しかし、その「最後に何か意外な展開が起こるはず」という点に気づいていたらショックも小さかったのかもしれませんね。
歩的に言えば「先が読めていれば、冷静に行動もできるよ。」って感じに。

いや…、その点に気づいたとしても、「それだけはあって欲しくない」と無意識に心理作用して、結果的には同様に気づかなかったかも…。


歩はそれすら“読んでいた”と言ってますが、それでも明らかにショックを受けているような描写はありました。

やはり、論理的に「そうなんだ」とわかっていても、「そうであってほしくない」という気持ちは絶対あったはずです。
清隆の「ロジックのおいては限りなく黒だと理解しても、それを心の底では拒否するように組み上げたんだ」という台詞のとおりに。

ですから、あの展開で歩がなぜ清隆に勝てたのか不思議でなりませんでした。
最後の拠り所さえも失ったはずの歩が、なぜ立っていられるのか…。


ですが清隆との戦いの後の、歩とひよの との会話で気づきました。


「鳴海歩」と「結崎ひよの」としてでは無いが、二人の間には絆があったんだ と。

そして、二人とも意識的にしろ無意識的にしろ、それが見えていたんだと と。


最後の拠り所は、その絆のおかげで完全には崩れていなかった。
歩が最後まで立っていられたのは、そういう理由だったのかもしれません。

また、そうだと考えると清隆との決戦後、ひよのが歩に接触するという危険をわざわざ犯したわけも理解できます。

自分(読者)さえも見えなかった絆が二人にだけは見えていた。

これってとても感動的なラストだと思いません?



ま、所詮推測ですが、そういうのが許されるのが漫画の良さですよね。(最終的にそこ?
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tag : レビュー 漫画 マンガ 考察

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スパイラル ~推理の絆~ /作・城平京 絵・水野英多 全15巻

{{{鳴海歩(なるみあゆむ)は、私立月臣学園に通う高校1年生。 どんな事件でも解決してしまい、警視庁でも「名探偵」と呼ばれている刑事である兄・清隆(きよたか)が、電話で「ブレード・チルドレンの謎を追う」という言葉を残し失踪してしまってからしばらくたったが、

comment

Secret

そういや中古で買いましたね

12巻以降は新品でしたけど。

私的には…
「ひよのは歩を助けているが、その実『ブレードチルドレン』であり、本当に助けられなければならなかったのは彼女の方だった…」
的な展開を予想していたのですが、外れましたね…
いやまあ、「ひよの」は清隆サイドの人間だろうとは思ってましたけど…

最初は「ガンガンNET」の外伝小説を先に読みました。
(なんせ「タダ」ですし)
色々読めるのはいいんですけどね…
外伝の最終話だけは本を買わなければ読めないってどういうことでしょうか!?
いやまあ、ストーリーはそれぞれ独立しているので無理して読む必要性はないんですけど…
かといって、読まなければ結末は気になったまま…
(これが大人のやりかたか…)

と、いうわけで小説版は4巻のみ持ってますけど…
えぇ…鳥肌が立つトリックでしたね…
人間はやはり怖い…

>いやまあ、「ひよの」は清隆サイドの人間だろうとは思ってましたけど…

何時ぐらいからですか?
…もしかしてずっと??

>外伝
あー、毎回巻末で宣伝してたやつですね。
見てません(苦笑

そうですねぇ…
最初はただのギャグ要素だと思ってましたけど、
だんだん疑いが濃くなった感じですね。

決め手は「カノン編」のリストカットですかね。
理緒は「ひよのの動きも清隆の計算の内」と言ってましたが、
一般人がカノンを止められると考えるのは不自然です。

そこで、「ひよの≠一般人」とすると「ひよの=ブレチル」なんじゃないかと思ったわけですよ。
(年も一つ上でしたし)
しかし、他のブレチルはひよのを知らなかったようなので、清隆の保護下にいたのではないかな、と。

まあ、ハズれてるんですけどね。

この期待や希望を無視した発想は、多分、先に読んだ小説の影響を受けてるんでしょうね…
なんかズレてるんですよ…
一般人の常識と歩や清隆の思考回路は…

そういわれてみれば・・・

言われてみれば、確かにあのVSカノン編でのひよのは活躍しすぎですね。
ひよのにも何か特別なバックグラウンドがあると感じても別に不思議じゃない…。

自分はその頃にはもう完全に疑っていなかったので、「それだけの絆があるんだな(歩を信じているんだな)」程度にしか感じませんでした。。。
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  • 2007年03月09日 (金)
  • 21時33分04秒

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