「タビと道づれ」の気になる点を考察してみる。
来月10日に最新4巻が出る「タビと道づれ」。
発売前に、気になる点をちょっと考察してみたいと思います。
★「どろぼう」の正体
クロネのいう「どろぼう」は、タビにとても似ています。
ずっと“外の世界”を拒絶しながらも、オズ先生(=航ちゃん)だけには心を開いていた小学生の女の子―――。
ただ、それはどろぼうにとっては今のことであり、タビにとっては5年前のこと。
だから、単によく似た境遇なだけかなと思ったりもしていたんですが…、

「ねぇどうして年号が5年前なの?」
3巻のラストで、この街は5年前のままであることが判明しました。
つまり、タビにとっての5年前は、「どろぼう」にとっての今。
ならば、やはりタビは「どろぼう」ということに?
でもそうなると、新たな疑問が生まれてきます。
「何故どちらもそれに気づかないのか?」という疑問が。
タビはずっと外の世界を拒否し続けていたわけですし、何より彼女にとっては5年前のことです。
よって、タビがクロネを覚えてないのは理解できます。
しかし、クロネがタビを覚えていないのは何故でしょうか?
彼にとっては5年前ではなく、今のことです。
そりゃあ、タビは「どろぼう」の5年後の姿なわけですし、姿形は多少は違うかもしれません。
でも、“名前”は絶対に覚えているはず。
人間、名前は基本的に変わりませんからね。
クロネはタビのことを常に“お姉ちゃん”と呼んでいるので、単に『タビの名前を知らない』という可能性も考えました。
しかし、クロネの初登場シーンでユキタがタビのことを“タビ”ってちゃんと呼んでいるんですよね。(1巻112P)
その時、クロネは全く反応しませんでした。
よって、その可能性はほぼゼロ。
残る可能性としては、逆に『どろぼうの名前を知らない』という可能性。
つまり、苗字しか覚えてないということ。
タビと同じく、どろぼうも外の世界を拒否し続けていたわけですし、可能性としては高い気がします。
“名前”で呼び合うのって、親しい間柄な限定な部分がありますしね。
そして、次に『単に名前を忘れた』という可能性。
さっき「クロネにとっては今のこと」と言いましたが、彼はテガタを持ったセキモリなので、その「今」を毎日過ごしているんですよね。(どのぐらいの期間かわかりませんが)
「今」だけど、正確には今ではないわけです。
だから、忘れた可能性もなくは…ない?
ま、“どろぼう”という彼自身が名づけた名前だってあるわけですしね。
やはり100%ではないにしても、「どろぼう」がタビである可能性は非常に高いのかもしれません。
★物語の最終目的
「この街」は、タビが出て行った5年前で止まっている―――。
3巻のラスト、自分はそう解釈しました。
しかし、そうなると大きな疑問が生まれていきます。
タビは5年前にこの街を出てからも、航ちゃんから励ましの手紙があったと言っていました。
だったら、その手紙は何処から送られてきたものなんでしょうか?
最も考えられるのは、『もう1つ別の「この街」がある』という可能性。
そして、そこでは5年前で止まらず、普通に時間が流れている。
では、「この街」の存在は一体何なのか?
何故、5年前で止まっているのか?
これもセキモリの願い?では、誰の願い?

もしかしたら、タビ自身が転校が決まった5年前、『この「今」が永遠に終わって欲しくない』と強く願い、その願いが5年前で止まった「この街」として形になったのかもしれません。
仮にそうなら5年前のタビこと、「どろぼう」が星のうまれる場所にもっとも近い存在ということになりますね。
つまり「どろぼう」に会うことこそが、物語の最終目的なのではないでしょうか?
でもって星のうまれる場所は、航ちゃんとの思い出が詰まったプラネタリウム施設が最も有力?(星関係でもあるし)
あと気になるのは、「なぜニシムラさんは記憶が残るのか?」という点。
記憶が残る以上、テガタを持っているはず。
そして持っているなら、一体誰からもらったのか?
やはり、ツキコさん?それともまだ登場していない人物?
うーん……、わからない。。。
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