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哲学するニート犬の日常。 - もずく、ウォーキング! -

久し振りに記事を書こうと思いつつ、いろいろとネタを探したんですが、どうも上手くまとまるようなネタが見つからず。
やっぱブランクがあるといろんな意味でキツいなぁ…。

で、仕方がないので、思いつきレビューをやってみることに。
今回は「もずく、ウォーキング!」をば。

ごく普通の家庭に飼われてる、ごく普通の犬“もずく”の日常を描いた漫画です。
しかし、普通と違うのは“もずく”が哲学好きな所。
ま、「哲学好き」というと少々堅苦しいので、言い換えると「色々と考えを巡らせるのが好き」ってカンジですかね。

ストーリーの中で“もずく”はいろいろな出来事に遭遇します。
そして、その哲学好きな性分からか、“もずく”はその「出来事」という名の幹に、「考え」という名の枝を生やしていきます。
犬らしい視点の考えもあれば、人間らしい視点の考えもあったり。
ちなみにその視点は、時空を超え、宇宙にも及ぶこともあります(苦笑
そういう所が哲学っぽいんですよね。
何でもない出来事を「考え」で彩っていくような…、そんな面白さがあるんです。

でも、その出来事の結末っていうのは、ホントありふれた物なんですよね。
そこに読者は、「日常はあくまでも日常でしかない」という思いと共に、日常に対する安心感を抱くんです。

とにかく日常を面白おかしく描いているので、ふとした時に読みたくなる再読性の高い漫画です。
あと全3巻完結と短いので、軽い気持ちで是非どうぞ。

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変わるものと変わらないもの。 - ルート225 -

ルート225 (シリウスコミックス)
志村 貴子 藤野 千夜
講談社
久し振りのレビューは短編SFチック漫画「ルート225」。
原作付きの漫画で、映画化もされているそうです。

あらすじとしては…、姉のエリ子と弟のダイゴが近所の公園から家に帰るはずが、いつの間にか、“いつもと少しだけ違う世界”に来てしまう。
死んだはずの少女、なぜか仲直りしている元親友、そして居なくなった両親。
2人は元の世界に帰ることができるのか――?というもの。

いわゆるパラレルワールドものなんですが、それが単なる「手段」でしかないというのが面白いです。
自分と「この世界にいた自分」を重ね合わせる状況を作り出すことで、思春期の少年少女の姿を浮かび上がらせる。

何気ない一言だったり、ちょっとした勇気だったり………、そんな些細なことで大きく変わっていく――。
それが思春期の良さでもあり、難しさでもあるわけで。
そういう部分をパラレルワールドを通して、上手く表現しているんですよね。

まー“終わり方”に関しては、困惑しなかったと言えば嘘になります。
前述したように、パラレルワールドはあくまで「手段」であって、その謎を解くことが「目的」ではありません。
それでも自分としては、もう少し違う終わり方でもよかったんじゃないかなーと思ったり。
更に思春期の繊細さを表現するためかもしれませんが…。

ただ、変わりつづける状況に最後まで翻弄されながらも、ラストシーンで「変わらないもの」の存在を示してくれることによって、そこに「諦め」だけでなく、前向きさが強く感じられた気がします。

なんかふわふわした文章になりましたが、結構オススメです。
以上。

たった5文字の重み。 - ラッキー Are you LUCKY? -

今回、レビューするのは村上かつら先生の「ラッキー Are you LUCKY?」。
全1巻の短編漫画です。

◆出会い
一年前に母親を亡くしたユウタは、今は父親と2人暮らし。
そんなある日、押入れの奥から、長いこと放置されていた犬ロボを発見する。
それはユウタが生まれる以前に、母親が飼っていた犬ロボだった。

「おめでとう」
『おめでとう』

名前は「ラッキー」。
ラッキーはたった5文字でしか感情を表現できない犬ロボの初期型であり、基本能力も「飼い主の模倣」のみ。
そんなラッキーとユウタの不思議な生活が始まる―――。


◆5文字の重み
ラッキーは、たった最大5文字でしか言葉を表現できません。
でも、いや………だからこそ、その一つ一つの言葉に重みが生まれてくるんです。胸に響いてくるんです。
上の『おめでとう』の意味を知った時も、思わずグッと来てしまいました(泣

「たのしい?」
『たのしい?』

たった5文字でも誰かに想いは伝えられる。心は動かせる。
ラッキーはそんな言葉の大切さを教えてくれるんです。


◆母親の面影
犬ロボの基本能力は「飼い主の模倣」。
つまり、ラッキーの体には今は亡き母親の記憶が詰まっているんです。
ラッキーと過ごすことで、その記憶に触れることができる…。

母の想い
「よほど…誰かの強い気持ちがインプットされているんでしょう…」

もちろん、ラッキーは母親の生まれ変わりではありません。
ですが、いかに母親がユウタのことを想っていたのか、愛していたのか………、それを伝える媒体になってくれるんです。
ラッキーは、今はもう遠く離れてしまった母親とユウタを繋ぐ“絆”になってくれるわけですよ。

読み終わった後、純粋に「よかった」と思いました。
正直、ラストの展開は分かっていても、感動させられましたね。
1巻完結であり、600円程度とお手軽なので、オススメの漫画です。



CUE 1 (1) (ビッグコミックス)
村上 かつら
小学館


村上かつら先生の作品は今回初めて読んだんですが、他の作品も読みたくなってきました。
まー、この作品は「らしくない」という意見も一部にあるようなんですけど(汗

◆参考記事
村上かつら先生が描く傑作「ラッキー」を読んで、震えて泣いた

tag : レビュー

繋いだ手と手が紡ぐ物語。 - ダブルアーツ -

ダブルアーツ 1 (1) (ジャンプコミックス)ダブルアーツ 1 (1) (ジャンプコミックス)
(2008/08/04)
古味 直志

商品詳細を見る
今回レビューするのは「ダブルアーツ」。既刊1巻。
WJで連載中の冒険ファンタジー漫画です。試し読みはこちら

あらすじのようなもの
死の病「トロイ」が蔓延する世界。
少女・エルーはシスターとして、トロイ感染者の治療にあたっていた。
治療の代償である“トロイの発作=己の死”という運命を受け入れながらも、ずっとトロイの無い世界を夢見ていた。
そんなある日、エルーは治療の為に、タームという小さな街を訪れる。
いつものように治療を終えて、街を後にしようとした、その時…

トロイの発作
トロイの発作を起こしてしまう―――。

発作を止める手段は存在せず、エルーは迫り来る死を待つだけ………、のはずだった。
苦しむエルーの姿を見た少年・キリがその手を取った瞬間…、絶対に止まるはずのない発作が止まったのだ。
何故かキリはトロイに感染しない上に、相手に触れている間、トロイの発作を止める能力を持っていた。
その能力を詳しく調べ、トロイの無い世界を創るため、キリとエルーは手を繋いだままの状態でシスター協会本部を目指すことになるのだが…?



少年誌に必要不可欠な漫画家
まずは古味先生について語ろうと思います。
はっきり言って、自分は古味先生が大好きです。
正直、今後のジャンプの命運を担う存在だとさえ思っています(笑

・少女達の“外の世界”への夢を描いた『island』
・少年と神の恋の聖戦を描いた『恋の神様』
・少年の冒険物語を描いた『ウィリアムス』

古味先生の漫画は、過去にこの3つの読み切り作品を読んだことがありますが、同じように抱いた感想は「まさしく少年漫画だなー」というものでした。
少年誌に載るべき漫画というか…、少年達が読むべき漫画というか。
もちろん、この「ダブルアーツ」も同じです。

「夢」や「希望」などが、「現実」や「絶望」に押しつぶされそうにつつも、最後にはそれに必ず打ち勝つ―――。

このスタンスが古味先生の漫画の基盤になっているんですよ。
少年誌に載るような漫画っていうのは、少なからずそういうスタンスを持っているものですが、古味先生の漫画の場合はそれをより全面に押し出しているんです。
この点では過去の名作を生んだ作家さん達と比べても、負けず劣らずのものを持っていると思います。
本当の少年達だけでなく、少年の心を持ち続けている大人も絶対に好きになれる漫画家さんです!
『island』は単行本1巻に収録されています。)



「触れる」ということ
では、肝心の「ダブルアーツ」について。
あらすじでも述べた“トロイ”ですが、これは触れると感染する病です。
感染すると体内に毒がどんどん溜まり、「許容量」を越えた時点で発作を起こし、最終的に死を迎えます。
そして、シスターというのは、その「許容量」が通常の人間より多く、対象者の毒を自らの体内に取り込むことが出来る存在を指します。
つまり、シスターもトロイ感染者なんです。

トロイの発作を遅らせられる唯一の存在でありながら、基本的には人々に疎まれ、避けられ、そして自分自身のトロイの発作により死んでいく悲しき存在。
それでも「シスター」であり続けるのは、トロイによる悲劇を失くしたいという一心からです。

絶対に
「オレだけはあんたに触れても絶対不幸になんかならない 絶対ならないから」

そんな「触れる」ことを禁じられたシスターの存在が、そしてそのシスターに唯一「触れる」ことができるキリの存在があるからこそ、凄く伝わってくるんですよね。
何気ない「触れる」ことの暖かさが…。


またキリは「トロイの発作を抑える力」以外に、“フレア”という別の特殊能力を持っています。

フレア
「オレの体は人間に触れるとオレとそいつの筋力や体力 肉体的な強さをおよそ2倍にする性質がある」

1人では不可能なことも、2人なら可能かもしれない。
2人では不可能なことも、3人なら可能かもしれない。
3人では不可能なことも、4人なら可能かもしれない。


不可能が「触れる」ことで可能に変わる。
そんな「触れる」ことの力強さを伝えてくれます。



読み切り「island」
夢
「あの子達の夢ですから…」

1巻に収録されていた「island」を久し振りに読んでみましたが…、やはり20歳の新人漫画家の読み切り作品とは到底思えないです(苦笑

壁に囲まれた世界から“外の世界”への夢を抱く少女達。
絶望の事実を前に打ちのめされながらも、最後は夢へと歩き出す…。
まさに古味先生のスタイルを象徴した漫画。
この読み切りだけでも読む価値あると思いますよ。

ダブルアーツ 1 (1) (ジャンプコミックス)ダブルアーツ 1 (1) (ジャンプコミックス)
(2008/08/04)
古味 直志

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コミックのオマケ要素の多さに感動しました(笑
「ダブルスーツ」ってw

◆関連記事
「シスター」であり続ける理由。 - ダブルアーツ 第2話 -
たった一つの不安要素。 - ダブルアーツ 第4話 -
手を取り合うことの大切さ。 - ダブルアーツ 第5話 -
「暖かさ」と「力強さ」と。 - ダブルアーツ 第6話 -
「11人」の不安。 - ダブルアーツ 第7話 -
「天然度」と「強さ」は比例する。 - ダブルアーツ 第11話 -
“強い”とは、“弱さ”を知ること。 - ダブルアーツ 第14話 -
発作を抑える力の正体。 - ダブルアーツ 第17話 -
「ダブルアーツ」の意味。 - ダブルアーツ 第19話 -

◆参考記事
『ダブルアーツ』に“少年漫画らしさ”を思い出す
君が私に触れたあの瞬間に ダブルアーツ1巻

tag : 漫画 レビュー おススメ ダブルアーツ

「願い」が紡ぐ、終わらない夏の物語。 - タビと道づれ -

タビと道づれ 1 (1) (BLADE COMICS)
たな かのか
マッグガーデン
今回レビューするのは「タビと道づれ」。既刊3巻。
月刊コミックブレイドで連載中のファンタジー漫画です。


タビとあらすじ
ある大切な人に会いたいと願う主人公の“タビ”は、5年前に引っ越した街に戻ってきた。
しかし、タビを待っていたのは街の異変だった。

繰り返す「今日」
「この街はずっと『明日』に行けないでいるんだ
 ずっと毎日同じ『今日』を繰り返しているんだよ」


繰り返す「今日」
抜け出せない「街」
そして、先に進むことを阻む「路」

「路」を通って、大切な人に会いたいと願う“タビ”は、「街」を出て、夢を追いかけたいと願う“ユキタ”と共に、街を元の状態に戻そうと奮闘することとなる。
果たして、2人の「願い」は叶うのか――…?


タビと成長
タビはちょっぴり変な子です。

もしも私が中国雑技団の団員だったら
基本的に挙動不審で、ちょっと自己中で、言葉を扱うのがとても苦手で、そして…そんな自分の事が大嫌いな女の子。
上のコマも実は危機的な状況なんですが、助けも呼ばずに「私が中国雑技団の団員だったらよかったのに…。」なんて事を考えたりしています(苦笑

そんな彼女ではありますが、この街で起こる様々な出来事の中で徐々に成長していきます。
そのタビの成長が周りの人たちに影響を与えていく。
そういう部分が物語の1つの魅力だと思いますね。


タビと願い
この物語には「願い」がとても深く関わっていています。
ネタバレになるので詳しくは言いませんが…、実はあの街の異変も「願い」が深く関わっているんです。

ある人は大切な人に会いたいと願い、ある人は夢を追いかけたいと願い、ある人は友達が欲しいと願い、ある人は好きな人のそばに居たいと願い、ある人は独りぼっちになりたくないと願う。
そして、ある人は―――…。

それぞれの「願い」が物語を紡いでいく。
そんな漫画です。


読んでいると、背中をそっと押してくれる気がします。
お勧めですよー^^

タビと道づれ 3 (3) (BLADE COMICS)
たな かのか
マッグガーデン
おすすめ度の平均: 4.5
5 実はサスペンス
4 うう、かっこわる(赤面)
5 手を伸ばしたその先に
“大きな事実”が判明した3巻。
既に4巻が気になって仕方ありません…(笑

考察記事はこちら

tag : 漫画 マンガ レビュー おススメ おすすめ

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