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佐原ミズ作品にみる、1つの表現技法。

ほしのこえ

自分の好きな漫画家の1人に佐原ミズ先生がいます。
愛する人を亡くした親子のホームドラマ「マイガール」、淡い恋愛オムニバス「バス走る」、そして新海誠監督の映画を漫画化した「ほしのこえ」。
どれもが佐原先生らしい繊細な絵のタッチが際立っている作品です。

佐原先生の特徴でもあるその繊細な絵のタッチなんですが、先生はそれをさらに活かす為に「同じカメラアングルを続けて使用する」という技法を使っているんですよね。

上の画像は「ほしのこえ」のワンシーンから。
分かりやすいようにこのシーンを選びましたが、むしろ1コマか2コマ間を空けている場合や、コマの大きさやズーム率が違う場合が多いです。

この技法の利点は、キャラの表情をより読者の意識させることができる所。
人間は「変化」を意識する習性を持っています。
この場合、その「変化」はキャラの表情だけ。
つまり、この習性を利用することで、読者はキャラの表情にだけ意識を集中することとなり、結果的に読者はキャラの細かい心情までを汲み取ることが可能になるわけです。
簡潔に言えば、このシーンでは読者の視点が論理的から感情的なものにシフトするんですよ。

その繊細な絵のタッチでキャラの表情を描ける佐原先生だからこそできる技法だと思います。
下手をすると、読者に「単調さ」を抱かせてしまうリスクも持っていますし。


バス走る。 (BUNCH COMICS)
佐原 ミズ
新潮社

ほしのこえ (アフタヌーンKC)
佐原 ミズ 新海 誠
講談社
なんと言うか………、漫画でありながら非常に映像的な技法ですよね。
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tag : 佐原ミズ

「ブラッディ・マンデイ」の紹介文句について。

最近ドラマ化もした「ブラッディ・マンデイ」について。
ドラマと漫画は別作品だと思うので、ドラマ自体に言及するつもりはありません。
ただね、その漫画の紹介文句が引っかかるんですよ。


少年漫画史を変えた、とか。

和製『24』の呼び声高い、とか。


あ、いや、面白いんですよ?
自分もコミックで読んでますし、好きな漫画の1つです。

天才ハッカーが凶悪テロリストにパソコン1つで立ち向かう―――。

時代性を取り込んだ非常に燃える展開ですし、しっかりと読者を惹きつける心理戦も見せてくれます。
それでも、この紹介文句には流石に違和感を持ってしまうんですよ。

好きな漫画だけにこういう紹介は悪い気しないです。
しかしその反面、「ハードル上げ過ぎじゃね?」と思うわけで。
この紹介文句を見て、漫画を読む人だって多いでしょうし。
マガジンはこのハードルを越える絶対的な自信があるのか………、それともこの漫画と心中するつもりなのか…(ぁ

「タビと道づれ」の気になる点を考察してみる。

タビと道づれ 3 (3) (BLADE COMICS)
たな かのか
マッグガーデン
来月10日に最新4巻が出る「タビと道づれ」。
発売前に、気になる点をちょっと考察してみたいと思います。


「どろぼう」の正体
クロネのいう「どろぼう」は、タビにとても似ています。
ずっと“外の世界”を拒絶しながらも、オズ先生(=航ちゃん)だけには心を開いていた小学生の女の子―――。
ただ、それはどろぼうにとっては今のことであり、タビにとっては5年前のこと
だから、単によく似た境遇なだけかなと思ったりもしていたんですが…、


時が止まったセカイ
「ねぇどうして年号が5年前なの?」

3巻のラストで、この街は5年前のままであることが判明しました。
つまり、タビにとっての5年前は、「どろぼう」にとっての今。
ならば、やはりタビは「どろぼう」ということに?

でもそうなると、新たな疑問が生まれてきます。
「何故どちらもそれに気づかないのか?」という疑問が。
タビはずっと外の世界を拒否し続けていたわけですし、何より彼女にとっては5年前のことです。
よって、タビがクロネを覚えてないのは理解できます。

しかし、クロネがタビを覚えていないのは何故でしょうか?
彼にとっては5年前ではなく、今のことです。
そりゃあ、タビは「どろぼう」の5年後の姿なわけですし、姿形は多少は違うかもしれません。
でも、“名前”は絶対に覚えているはず。
人間、名前は基本的に変わりませんからね。

クロネはタビのことを常に“お姉ちゃん”と呼んでいるので、単に『タビの名前を知らない』という可能性も考えました。
しかし、クロネの初登場シーンでユキタがタビのことを“タビ”ってちゃんと呼んでいるんですよね。(1巻112P)
その時、クロネは全く反応しませんでした。
よって、その可能性はほぼゼロ。

残る可能性としては、逆に『どろぼうの名前を知らない』という可能性。
つまり、苗字しか覚えてないということ。
タビと同じく、どろぼうも外の世界を拒否し続けていたわけですし、可能性としては高い気がします。
“名前”で呼び合うのって、親しい間柄な限定な部分がありますしね。

そして、次に『単に名前を忘れた』という可能性。
さっき「クロネにとっては今のこと」と言いましたが、彼はテガタを持ったセキモリなので、その「今」を毎日過ごしているんですよね。(どのぐらいの期間かわかりませんが)
「今」だけど、正確には今ではないわけです。
だから、忘れた可能性もなくは…ない?
ま、“どろぼう”という彼自身が名づけた名前だってあるわけですしね。

やはり100%ではないにしても、「どろぼう」がタビである可能性は非常に高いのかもしれません。



物語の最終目的
「この街」は、タビが出て行った5年前で止まっている―――。
3巻のラスト、自分はそう解釈しました。

しかし、そうなると大きな疑問が生まれていきます。
タビは5年前にこの街を出てからも、航ちゃんから励ましの手紙があったと言っていました。
だったら、その手紙は何処から送られてきたものなんでしょうか?

最も考えられるのは、『もう1つ別の「この街」がある』という可能性。
そして、そこでは5年前で止まらず、普通に時間が流れている。
では、「この街」の存在は一体何なのか?
何故、5年前で止まっているのか?
これもセキモリの願い?では、誰の願い?


「いつか」

もしかしたら、タビ自身が転校が決まった5年前、『この「今」が永遠に終わって欲しくない』と強く願い、その願いが5年前で止まった「この街」として形になったのかもしれません。

仮にそうなら5年前のタビこと、「どろぼう」が星のうまれる場所にもっとも近い存在ということになりますね。
つまり「どろぼう」に会うことこそが、物語の最終目的なのではないでしょうか?
でもって星のうまれる場所は、航ちゃんとの思い出が詰まったプラネタリウム施設が最も有力?(星関係でもあるし)

タビと道づれ 1 (1) (BLADE COMICS)
たな かのか
マッグガーデン
あと気になるのは、「なぜニシムラさんは記憶が残るのか?」という点。
記憶が残る以上、テガタを持っているはず。
そして持っているなら、一体誰からもらったのか?
やはり、ツキコさん?それともまだ登場していない人物?
うーん……、わからない。。。


◆関連記事
「願い」が紡ぐ、終わらない夏の物語。 - タビと道づれ -

tag : タビと道づれ

「ベイビーステップ」のテニス漫画っぷりに感動した。

ベイビーステップ 1 (1) (少年マガジンコミックス)ベイビーステップ 1 (1) (少年マガジンコミックス)
(2008/02/15)
勝木 光

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これまた漫画喫茶で読んだ漫画です。
「侵略!イカ娘」と違って、こっちは元々読むつもりだったんですが。

あらすじとしては、「病的なまでに几帳面で、成績優秀な栄一郎は高校生になって、週1回『南テニスクラブ』に通うことにした。初めは運動不足解消の為であったが、さまざまな仲間と出会ううちに、徐々にテニスの魅力に惹かれていく…。」というもの。

上のあらすじを読めばわかると思いますが、この漫画は典型的な「才能開花型スポーツ漫画」です。
運動なんてほとんどやったこと無い主人公が隠れた才能と地道な努力で成長していく…というスタンス。
最近の漫画で言えば、「P2!」にかなり似てますね。

主人公の栄一郎の武器は、生まれながらの“動体視力”と「病的なまでに几帳面」な性格が生んだ“データテニス”
テニスに限りませんが、スポーツというのは基本的に“動体視力”に左右される部分が大きいです。
もちろん、それだけでなく「体力」や「経験」なども必要なわけで、そこを時間をかけて栄一郎が補っていくのがこの漫画の核になります。
そして、もう一つの“データテニス”ですが、栄一郎はボールの軌道やフォームなど気になったことは全てノートに細かく書き記していきます。
それを見ることで新たな発見をし、徐々に強くなっていくわけです。
ちょっと超人的な(というか異常なw)気もしますが、「漫画らしさ」という意味では十分許容範囲じゃないかなと思いますね。

ヒロインも可愛いし、ライバルたちもなかなか魅力的です。
テニスが好きな人にはもちろん、テニスをあまり知らない人にもお勧めできる漫画だと思います。(むしろ後者向けかも?
試し読みはこちら。一話まるまる読めますよ。

ベイビーステップ 4 (4) (少年マガジンコミックス)ベイビーステップ 4 (4) (少年マガジンコミックス)
(2008/08/12)
勝木 光

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P2!-let’s Play Pingpong! 7 (7) (ジャンプコミックス)P2!-let’s Play Pingpong! 7 (7) (ジャンプコミックス)
(2008/03/04)
江尻 立真

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久し振りに「テニス漫画」を読んだ気がします。
あまりに久し振りだったので、ちょっと感動してしまいました(泣
……………へ?テニスの王子様??
やだな~、アレはテニスラケットとボールを使った「バトル漫画」じゃないですか。あははは。

◆参考記事
これぞ本格派テニス漫画!!『ベイビーステップ』

tag : 漫画 レビュー テニス

「侵略!イカ娘」を読まなイカ?

侵略!イカ娘 1 (1) (少年チャンピオン・コミックス)侵略!イカ娘 1 (1) (少年チャンピオン・コミックス)
(2008/03/07)
安部 真弘

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今日は久し振りに漫画喫茶に行ってみました。
大体、2ヶ月ぶり。最近は忙しくて行けなかったんですよ。
決して時間が全くなかったわけではなかったんですが、漫画喫茶とかは精神的に余裕がないと行く気になれないんです(汗
家で読む分には特に問題ないんですが。

さて、そんな久し振りの漫画喫茶。
目当てのコミックを幾つか読んだ後、まだまだ「マンガ分」が足りなかったので、ブラブラと店内を見回していると、この「侵略!イカ娘」を発見。
他ブログで存在自体は知っていましたし、パッと見の評価も悪くない感じだったので早速読んでみることに。

簡単なあらすじは、「海を汚す人類を侵略をするために地上にやってきたイカ娘。しかし、人類を侵略するどころか海の家ですら侵略できず、挙句の果てにその海の家で働かされることに。果たしてイカ娘は人類を侵略できるのか?」というもの。

というか、「ケロロ軍曹」に似てますよね。
人類を侵略しにきたはずなのに、最初の時点でつまずくとか(苦笑
あ、でもイカ娘のほうが攻撃性は低そう…。
逆に対象年齢は高そうですが(ぁ

まーとにかく、イカ娘が可愛かったです。
語尾が「イカ」と「ゲソ」で統一されているのと、便利な触手があるのと、イカスミを吐く点以外はただのアホな子ですからね(笑
爆笑はないけど全体的に面白かったです。

新刊が出たら、また漫画喫茶で読もうと思います。
みんなも読んでみたらいいんじゃなイカ?

ケロロ軍曹 (1)ケロロ軍曹 (1)
(1999/12)
吉崎 観音

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tag : 漫画 おススメ レビュー イカ娘

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